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Laelapsさん (8fq0fxio)2022/9/10 14:47 (No.533928)削除≪8月の終わり、この原稿を書いている最中にゴルバチョフ氏の死が報じられました≫
以下は、この「掲示板」に投稿するつもりで書いていたものではありませんが、Tamuさんはウクライナ侵攻に関心があるとみて、編集し直しました。不適切だったなら削除します。
コーカサス山脈を上空から見ると五千メートル級の高山エルブルース、カズベッキが分かった。プロメティウスが鎖で繋がれたという最高峰エルブルース山5642mは雪を被った円錐状の独立峰だった。ノアの方舟が辿り着いたといわれるアララト山は火山であることは知っていたが、コーカサスには火山がないと思っていました。しかし後でエルブルースは成層火山であることが分かった。
コーカサスに近い南ロシア生まれのゴルバチョフ(1931.3.2-2022.8.30)が主導者になったばかりだった。ソ連邦に出かけた日に、日本では大型旅客機の墜落事故が起こっていたが、知る由も無かった。サンクトペテルブルグはレニングラードと言っていて、「戦争と平和」は読んでいなかったが、ドストエフスキーの「罪と罰」は読んでいて、主人公が歩いたネフスキー通りも散歩した。エルミタージュ美術館は勿論見たが、広場の聖イサク寺院の柱にはドイツ軍の弾丸の痕が今も残っていた。旅行にはソ連政府観光局のガイドに従わなくてはならない。ガイドのナターシャは日本語が流暢だった。彼女はドストエフスキーが居た建物に住んでいた。日本語ができるガイドはレニングラードで15人、モスクワで20いるといっていた。
ソ連は15共和国の連邦国家で、ナターシャに連れられアルメニア共和国に飛んだ。外国人旅行者は優遇されていてロシア人より先に搭乗でき好きな席に座れた。ウクライナ共和国上空をかすめコーカサス山脈を越えたのである。エレバンからはトルコ領になってしまったアララト山5162mが見られた。世界遺産になったエチミアジンの寺院にはノアの方舟の伝説がある。オスマン帝国は地中海地方に至るまで広範囲に長い間支配していた。現地の若いガイドは、20世紀初期のオスマン帝国末期のトルコで100万単位のアルメニア人大虐殺あったことを訴えた。トルコは認めていない。
車で移動しアゼルバイジャン共和国に少し入って、グルジア共和国・トビリシに着いた。郊外から来たというカップルと広場で話した。「ヒロシマ・ナガサキ」と聞いたりしたが、グルジアとは言わず「ジョージア」だと主張した。世界遺産のムツヘタは大相撲優勝者栃ノ心関の故郷である。エレバンもトビリシも美しく歴史のある街だった。その後、アルメニアでは死者数万の地震が起きた。
再びコーカサス山脈上空を飛びモスクワに向かった。エルブルース山は双耳峰といわれるが南から見ると円錐に見えた。モスクワの地下鉄は異常に深くそして広かった。クレムリン・赤の広場は皇居・皇居前広場より狭いだろう。レーニン廟には長い行列ができていた。聖ワシリー聖堂はモスクワの象徴である。皇居に入ったことはなかったが、クレムリンの中に入りイワン大帝の鐘楼などを見た。
≪短歌的記憶≫
円錐のエルブルースは富士に似て火星の火山オリンピアにも
アルメニア高原に在るセヴァン湖のサファイア色と古い教会
トビリシの橋と要塞景観はハイデルベルグ思い出させる
黒い河さざ波立ててゆったりとアムール川の対岸遥か
旅客機を撃墜させたロシア軍樺太沖とウクライナでも (1983, 2014)
他の国は見守るだけのウクライナ侵攻ロシアなす術もなく (2022)
ソビエトが終戦直後参戦し条約無視し北方領土 (1945)
ソビエト連邦を創ったレーニン、スターリンそしてトロツキーの名は本名ではない。北極海に注ぐシベリアの3大河の1つレナ川に由来するとも云われるレーニン(1870-1924)は、ステンカ・ラージンのボルガ河畔、後に彼の本名が付けられる市で生まれた。スターリン(1878-1953)はグルジア・ゴリの生まれである。トロツキー(1879-1940)はウクライナ・へルソン生まれ、亡命先でスターリンの殺客に暗殺された。
ブレジネフ(1906-1982)元書記長はウクライナ出身、シュワルナゼ(1928-2014)元ソ連外相はジョージア出身である。ドイツではシュワルナゼ元外相がドイツ統一に貢献したとされ、また後にジョージアの初代大統領になった。1991年ソ連は崩壊する。2004年バルト3国のNATO加盟をプーチンは受け入れたようだが、2008年ジョージアとウクライナの加盟が示唆されたときプーチンは激怒した。そしてロシアはジョージアに侵攻する。2014年ロシアはウクライナに侵攻しクリミア半島を併合する。だが、ウクライナに近いクルスク生まれのフルシチョフ(1894-1971)が書記長に就任した翌1954年クリミア半島はソ連国内の管轄変更でロシア共和国からウクライナ共和国に移管されたものなのである。しかし、今年2月ウクライナへの全面侵攻は世界を驚かせた。独立するときソ連時代に有していた核を全面破棄することでウクライナの安全は保障される筈だった。中立を保っていたフィンランド、スウェーデンは共にNATOに加盟する。
沿海州は中国から帝政ロシアに割譲された地である。ウクライナの人々がオデーサ港からウラジオストックに向けて送り込まれた。日本とロシアは樺太と千島列島を交換したが、日露戦争に勝った日本は南樺太しか得られなかったことに、国民は不満を漏らした。遼東半島はロシアの租借地で大連はパリを模して創られようとしていたが、日露戦争後は日本が租借地を引き継いで建設された。日本海海戦でバルチック艦隊を破った日本をトルコ人は今でも大国ロシアに勝ったとして敬意を払う。ロシアは全ての方向に少しでも領土を拡大しようとしていた。
傀儡国家・満州西部のモンハンでソ連軍と衝突していたが、独ソ戦が始まり日ソ中立条約を成立させ、日本は油を求めて南進政策を取り鬼畜米英と戦う事になる。原爆を落とされ敗戦に乗じて、ソ連は不可侵条約を破り北方領土に攻め込んだのである。大連にはソ連戦車群が入り、満州いた多くの日本人はシベリアに抑留され過酷な環境のもと強制労働を強いられた。
ホーキング博士は宇宙人とコンタクトを取ろうとすることは、地球人の存在を知らせることで危険な事だと言っていた。宇宙人が地球を見つけたら必ず滅ぼしてしまうだろう。スペイン人はインカ帝国を滅ぼしたし、アメリカインデアンも侵略された。オーストラリアでもニュージーランドでも原住民は侵略され、またアイヌもそうである。
いま地上では人類が勝者として君臨しているが、トラやライオンの保護や、希少生物を絶滅危惧種だとかいって憐れむのは勝者の横暴である。侵略し戦いに勝ち全てが勝者のものになる。土地・作物や人・女も勝者の物である。原爆開発にも携わった物理学者フォン・ノイマンは兵器が強力すぎて困ることはないと言った。原爆を使って勝った勝者は未だに謝罪などしない。戦争にルールはなく戦争を取り締まるものはない。戦争犯罪といっても罰する者はいない。ウクライナが侵略されてもなす術も無く他国はただ見ているだけである。
住民に悪事を働く牝狐と対決させるためLaelapsは遣わされました。両者相反する能力を持ち勝負は着きません。この難問に大神ゼウスは両者を石に変えることにより決着をつけました。戦いの終結は難しいものです。ともかく住民に平穏が訪れたことの功績によってLaelaps は天に昇りました 。